視点 eye view 2005 6 25

 ここ数年、中国とインドへの期待が大きいと言えます。
確かに、経済学的に考えれば、そうした期待は、正しいでしょう。
しかし、それは、あくまでも、「経済学的に」ということです。
 今後、起きるであろう気候変動、
いや、すでに起きつつある異常気象を考えれば、持続可能とは言えないでしょう。
(中国で、起きている異常気象を、新聞やマスコミは、報道していません。
これは、報道協定があるのでしょうか。)
 「人口13億人の中国」と「人口10億人のインド」が、
欧米人のような豊かな生活を望む時、エネルギー問題も、地球環境も、破綻するでしょう。
そうした生活は、人口1億人の日本で、「打ち止め」だったのです。
あまりにも大きすぎる人口は、大きな悩みを引き起こすのです。
 おそらく、人口が大きく増えて問題ないのは、日本ぐらいかもしれません。
日本は、教育、医療、福祉などのインフラが整備され、なおかつ、
科学技術も生産技術も高度に発達し、省エネルギー大国だからです。
 こうしてみると、21世紀前半に、日本は、世界のリーダーになる可能性があったのです。
しかし、今の日本は、政治的にも、経済的にも、迷走しています。
それは、日本には、リーダーがいないからです。
そして、いまだに、日本は、敗戦気分を引きずっているからです。
だから、「日本よ、世界のリーダーとなれ」という発想は出てこないのです。
 今は、21世紀初頭ですが、21世紀後半には、
東南アジア、オセアニアが、世界の中心となるでしょう。
それまでの間、日本は、「幕間つなぎ」すらなれないのか。
「幕間(まくあい)」
劇場で、一幕終わって、次の幕が開くまでの間(広辞苑)。



































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